子犬のように君を飼う
光文社文庫からの5作目の作品です。
この作品が僕の28作目の長編になるのですが、今回、初めて小説家を主人公にしました。
スティーブン・キングがしばしばそうしているように、僕も一度くらいは小説家を主人公にしたかったのです。
物語の舞台はマカオ。
いつものように、ギャンブルにやって来た中年の作家、興梠純(こおろぎ・じゅん)は、ある晩、タイパ島の高級ホテルのカジノで、チベット自治区からやって来た16才の売春婦の少女と知り合う。
ほんの気まぐれから、興枦は少女をホテルに連れ帰る。
けれど、性行為はしない。
ただ、少女の話を聞き、ひとつベッドで眠っただけだった。
翌朝、少女はホテルの部屋を出て行き、それですべてが終わると思われた。
けれど、その晩、興枦は再びカジノで少女と出会う。そして、その時、彼の中に特別な感情が芽生える・・・・。
最初は森鴎外の「舞姫」みたいな作品にしたいと思って書き始めたのですが、いつものように途中から、ニマという名の16才の少女が勝手に喋り、勝手に動き回り、僕が思っていたのとは、まったく違う話になってしまいました。
たぶん・・・ラブストーリーです。
これまでの僕の作品とはまったく違う雰囲気の作品ですが、みなさま、ぜひ、読んでみて下さい。マカオの異国情緒もたっぷりです!!

