処刑列車
800人近い乗客を乗せた湘南ライナーが、茅ヶ崎・平塚間の相模川の鉄橋上で武器を持った複数の犯人に乗っ取られる。
「要求などない」と言う犯人たちは、乗客を次々と冷酷に処刑し、人々の悪意をあぶり出すような残酷な生き残りゲームを仕掛けてくる。
なぜ犯人たちは、自分たちのことを「彼ら」と三人称で呼んでいるのか?
5-3≠2というキーワードは何を意味するのか?
そして、犯人の真の目的は何なのか?
僕の初めてのパニックホラーです。1999年に河出書房新社から出版した作品に、今回、一部手を加えました。
今までに書いた僕のすべての作品の中でもっとも労力とパワーを使った作品で、書きあげるまでに1年半もの時間がかかりました。
これを書きながら、僕は毎日毎日、「どうしたら人がいちばん嫌がるだろう?」ということばかり考えていました。
悪意、悪意、悪意、悪意・・・僕は自分の中に存在するありったけの悪意をこの作品に注ぎ込んだつもりです。
僕のすべての作品の中でも毒の強さは1、2を争います。
読者のみなさま、気をつけて読んでください。

