オールド・ボーイ
本作品は「漫画アクション」に連載された土屋ガロン・嶺岸信明両氏による同名のコミックを、韓国映画「JSA」などで知られるパク・チャヌク監督が映画化したものであり、この本はその映画の小説化作品として書いたものです。
ある日、突然、何者かに拉致され、理由も、期限も知らされないまま、窓のない小部屋に15年間も監禁された平凡なサラリーマンの「壮絶な復讐」と「究極の愛」の物語・・・映画はその圧倒的な完成度の高さと、スリリングかつドラマチックな展開で、韓国では観客動員数400万人を超える空前の大ヒットになりました。
さらに今年のカンヌ国際映画祭で、タランティーノに「最高にグレイトな作品だ」と絶賛された上、あの「華氏911」と最高賞を激しく争った末にグランプリに輝きました。
それほどの作品です。だから、角川書店から小説化の依頼が来た時、僕はひどく物怖じし、ひどくためらいました。僕なんかの稚拙な筆力で、そんな傑作を文章化できるのだろうか? それが正直な気持ちでした。
僕は物怖じし、ためらいながらも、とりあえず試写会場に行って映画を見てみました。そして、登場人物たちにすっかり魅了されてしまったのです。
「ああ、もし許されるなら、この魅力的な者たちを僕の手で書いてみたい」
僕はためらい続けながらも、角川書店からの依頼を受けました。それからは無我夢中で書きました。
果たして、僕の書いたこの小説が映画にどのくらい近づけたのかは、わかりません。映画と小説とどっちがいいか・・・なんていう、おこがましいことは、口が裂けても言えません。
映画のラストシーンはもちろん素晴らしいのですが、小説のラストシーンは映画とはまったく違うものにしてあります。小説は「絶望的なハッピーエンド」です。このラストシーンには少し、自信があります。
読者のみなさま、ぜひ、読んで感想をお聞かせ下さい。
- エクスワイフ


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