46:夏に歌う
今からちょうど2年前、このコーナーの第22回で、早朝に「お菊」が「にゃーおー、にゃーおー、にゃーーーーおーーーー」と、とてもうるさく鳴くと書いた。
毎朝4時に、熟睡している僕を無理やり起こして餌をもらったあと、リビングルームの床にだらしなく寝転がって、歌うような大声で鳴いたのである。
「にゃーおー、にゃーおー、にゃーーーーおーーーー」
妻と僕は途方に暮れた。そして、「いったい何の意味があるんだろう?」と首を傾げあった。
だが、ありがたいことに、秋が来ると、「お菊」の歌声はぴたりとやんだ。
やれやれ。
僕たちは胸を撫で下ろした。
だが、ほっとしたのもつかの間、翌年も夏が来ると、早朝から「にゃーおー、にゃーおー、にゃーーーーおーーーー」と、リビングルームでさわがしく歌うようになった。
おかげで夏のあいだ、妻と僕はいつも睡眠不足に悩まされることになった。
けれど、それも秋には終了し、僕たちはつい最近まで、そのことをすっかり忘れていた。
しかし・・・今年もまた夏が来た。
そうしたら、またしてもそれが始まったのだ。
「にゃーおー、にゃーおー、にゃーーーーおーーーー」
それは近所迷惑なほどの凄まじさである。
「キク! うるさい!」
たまらず、妻か僕のどちらかが怒鳴る。
すると、しばらくのあいだ鳴き声はやむ。だが、僕たちが再び微睡みはじめると、またそれが始まるのである。
「にゃーおー、にゃーおー、にゃーーーーおーーーー」
おかげで、今年も僕たち夫婦は睡眠不足である。
それにしても夏にだけ歌うとは、いったいどういうことなのだろう?
夏だけ結成するバンドみたいなものなのかな?
とくかく困っています。どなたか、夏に歌う猫の理由を知っていたら、ぜひ、教えて下さい。にゃーお。
Okikusama:60〜69
Okikusama:50〜59
Okikusama:40〜49
Okikusama:30〜39
Okikusama:20〜29
Okikusama:10〜19
Okikusama:1〜9




