33:今回も猫VS猫
少し前のこのコーナーで、「お菊」は朝の4時か5時に、餌をもらうために僕を起こしに来ると書いた。
本当は「お菊」の朝食は午前6時と決めてある。だが、「お菊」は餌をもらえるまで非常にしつこく起こしに来るので、いつも根負けしてしまうのだ。僕は眠りについたばかりで、眠たくてたまらず、猫と戦う気力などない。
しかたなくベッドを出ると、僕は寝ぼけ眼で「お菊」に餌を与え、またベッドに潜り込む。「お菊」がカリカリと餌を噛み砕いている音を遠くに聞きながら、再び眠りに落ちる。
だが、それが大きな失敗だった。
確かに、かつては4時か5時だった。
だが、僕を起こしさえすれば餌をゲットできると考えた「お菊」は、毎日、少しずつ起こしに来るのが早くなっていったのだ(バカとはいえ、あなどれない)。
毎日毎日・・・少しずつ少しずつ・・・。
本当は餌をねだりに来た「お菊」を強く叱ればいいのだろう。尻尾をわしづかみにして振り回し、力任せに壁にでも叩きつけてやるべきなのだろう。それが「しつけ」というものだ。
だが、僕には強く叱ることができない。
バカではあるが、「お菊」は可愛い娘でもある。パグ犬のピーナッツにはしていた体罰を、僕は「お菊」にはほとんどしない。
だが、それが本当に失敗だった。
今朝は何と、2時50分に起こされた。
僕が眠ったのが2時過ぎだったから、寝入りばなを起こされた計算になる。もちろん、真夏とはいえ、外は真っ暗である。
それでも僕は、今朝もふらふらとベッドを出た。そして、喜んで爪とぎをしている「お菊」に固形飼料を与えて再びベッドに潜り込んだ。せめてもの仕返しのつもりで、明かりは点けてやらなかった。
だが、「お菊」は暗いのなんて、へっちゃらである。真っ暗な中で、カリカリと餌を食べていた。
うーん。明日はいったい、何時に起こしに来るんだろう。考えると、うんざりする。
これだったら、ベッドに入る前に餌をやったほうが楽かもしれない。
まあ、朝は「お菊」の天下だ。あの時間の僕には抵抗するすべがない。だが、やられてばかりいいるわけにはいかない。
僕は夕方には、その借りを返す。
ちなみに、「お菊」の夕食は午後6時である。午前3時前から何も食べていないから、夕方の「お菊」は猛烈な空腹を感じているはずだ。午後4時頃から「餌をくれ」と、しつこくまとい付き、激しく僕の仕事の妨害をする。
けれど僕は、未明の仕返しに、午後6時までは絶対に餌を与えないことにしている。
時には7時過ぎまで我慢させることもある。
ふん。お腹を空かせて苦しむがいい。
サディスティックな気分で思っている。
こんなところでも「お菊」と僕は毎日、対等な戦いを繰り広げているのです。にゃーお。





