31:続・猫VS猫
昔からのいちばんポピュラーな遊びは、「追いかけっこ」である。
僕が追い掛け、「お菊」が逃げる。僕が追い掛けるのをやめると、「お菊」はすでに僕の後ろにいる。それで僕はまた追い掛ける。ただ、これだけの、きわめてバカバカしい遊びである。僕にとっては退屈この上ない。
最近の「お菊」のブームは「お手付き遊び」である。
この遊びのルールも極めて単純である。
まず、「お菊」と僕は向かい合う。
で、最初に僕が指先で「お菊」の前足の毛を床にぎゅっと押し付ける。
「お菊」の足はどれも、長い毛に覆われていのるで、そうすると前足の自由が利かなくなるのだ。
「お菊」は「にゃーにゃー」と騒がしく喚きながら、必死で前足を僕の指の下から引き抜く。そして、その仕返しに、僕の指を前足でパシッっと叩くのである。僕が指を伸ばす。「お菊」はその指を、前足でパシッと叩く。僕は指を引っ込める。
「お菊」はその指を追って来る。僕が指を伸ばす。「お菊」がまた前足で、それをパシッと叩く。僕が指を引く。「お菊」が追い掛ける。
3分も続けると、僕はバカバカしくなる。
だが、「お菊」はバカバカしくならないらしい。いつまでも、この無意味な「お手付き遊び」を続けたがるのである。
このバカバカしさの連続が、猫との暮らしです。やれやれ。やっぱり犬でも飼おうかなあ?
ところで、前回のこのコーナーで、「お菊」が僕にじゃれようとしているみたいなことを書いた。すると、読者の方から「そうではない」というメールをいただいた。
その人によると、「お菊」のやつは僕に遊んでもらおうとしているのではなくて、僕を遊んであげようとしているというのだ。
「おキクちゃんはきっと、大石さんのことを自分の子供だと考えているんです。そして、遊びの相手をしてあげようとしているんだと思います」と。
なんだって!! 「お菊」が僕の親だって!! 僕が遊んでもらっているんだって!!
いつの間に、こんな関係になってしまったんだろう?・・・情けなさでいっぱいです。
にゃーお。




