22:歌う
「お菊」の朝は早い。
だいたい4時には目を覚まし、眠りについたばかりの妻か僕に餌をねだる。
しかたなく僕たちはベッドから起きだし、ふらふらになりながらも餌をやる。
ベッドに戻って再び眠りにつこうとしていると、「お菊」が餌を食べるカリカリという音が聞こえる。
そのまま僕たちが眠りに落ちようとした瞬間・・・それが突然、始まる。
「にゃーおー、にゃーおー、にゃーおーーーーー」
餌も食べたというのに、どういうつもりだ?
うるさくて眠ることもままならず、僕は「お菊」の様子を見に行く。
すると「お菊」は気持ち良さそうに床に長々と伸びて、「にゃーおー、にゃーおー、にゃーおーーーーー」と、澄ました顔で鳴いているではないか。
理由はわからない。
このごろ「お菊」は、特によく鳴く。
「にゃーおー、にゃーおー、にゃーおーーーーー」
妻の観察によると、「お菊」が鳴くのはたいてい、気持ちがいい時、あるいは気分がハイな時のようである。
そういえば、読者からいただいた玩具で狂ったように遊びながら、「にゃーおー、にゃーおー、にゃーおーーーーー」と鳴き続けていたのを僕も覚えている。
気持ちがいい時に激しく鳴く。
僕たちはその不可解な現象に、「歌っているのだ」という仮説を立てた。
つまり、気分の高揚した酔っ払いが大声で歌を歌いながら、千鳥足で深夜の道を家に帰る時のような感じである。
僕たちの仮説は、果たして正しいのだろうか?
「我が家の猫もそうだ」という読者のかたがいたら、ぜひ、教えて下さい。
とにかく、うるさくてたまりません。
「お菊」には卵巣がないので、発情期というわけではないと思うのですが。
猫と暮らして2年。僕たち夫婦には、その生態はいまだに謎なのである。にゃーお。
Okikusama:80〜89
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Okikusama:20〜29
Okikusama:10〜19
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