10:そそうをする
これも今朝のことである。
10時半を過ぎてもベッドから出られないでいる僕を妻が大声で呼びに来た。
「菊がトイレでうんちしてる!!」
寝ぼけていた僕は意味がわからない。
「うんちはトイレでするものだろ?」
だが、妻が言わんとしていたのは、そういうことではないのだ。猫である「お菊」が、僕たち人間用のトイレでうんこをしたというのである。おまけに、便器の中ではなく(猫が洋式便器に座れるはずがない)、トイレの床に敷いてある毛足の長いカーペットの上にうんこをしたというのである。
なぜだ?
僕は激しく混乱した。だって、「お菊」は我が家に来てからずっと、シリカゲルを敷き詰めた猫用トイレで用をたしていて、それ以外の場所でおしっこやうんこをしたことは1度もないのだ。
それなのに、いったい、どうして・・・?
すぐにベッドを飛び出て往復ビンタでしつけなければならないのだが、今朝は眠くて眠くて、僕は再び眠りに落ちてしまった。そんなわけで、「お菊」は折檻を免れたのである。
それにしても、最近の「お菊」は悪い猫である。
かつてはもの足らないほどいい子だったというのに、今は悪い猫の見本である。
我が家はたいてい午前10時頃が起床の時間である。パグ犬のピーナッツは10時までは大人しく寝ていた。だが、「お菊」の起床時間は午前5時である。毎朝5時になると飼い主のベッドにやって来て、足や手を噛んだり舐めたりして起こすのである。
それで妻か僕のどちらかが、朦朧となりながらも起きて「お菊」に餌をやる。そして、ベッドに戻って再び眠ろうとする。
だが、「お菊」はそれを許さない。餌を食べ終えると「にゃーお、にゃーお、にゃーお」と、しつこく鳴くのである。
寝室のドアは「お菊」のために開けてある。だから、来たければ来ればいいのに、寝室の外で鳴き続けるのである。
しかたなく、妻か僕のどちらかが再び朦朧となりながら「お菊」を抱いて寝室に連れて来る。すると、すぐにベッドの下に潜り込み、そこで眠るのである。
なぜなのか・・・まったく理由がわからない。ベッドの下で寝たければ、勝手に寝ればいいのに、妻か僕に抱いて寝室まで運んでもらわないと気が済まないらしい。
うーん。僕たちが甘やかし過ぎたのだろうか?
ピーナッツでもそうだったように、僕たち夫婦は動物を甘やかして悪い子にするのが得意である。
どんどんエスカレートする「お菊」のわがままに怯える毎日である。
まあ、いいや。「お菊」はお嫁に行くわけじゃないし、会社勤めをするようになるわけじゃないんだから。
ところで、デジタルカメラはまだ修理に出していません。だから、今回は「お菊」の写真はなしです。

