09:しつけられない
今朝のことである。
妻はテーブルの上に朝食のサンドイッチの用意をしてから入浴していた。僕は窓辺で、いれたばかりのキリマンジャロを飲みながら新聞を眺めていた。
何げなく新聞から顔を上げ、テーブルを見る。すると・・・「お菊」のやつがテーブルに乗って皿のペッパーハムを漁っているではないか!!
僕はテーブルに駆け寄り、「お菊」を捕まえると、「ダメ!!」と言って「お菊」を厳しく叱った。
体罰は往復ビンタである。
「お菊」は悲鳴を上げて逃げて行った。
僕は満足し、窓辺に戻ってコーヒーをすすり、新聞を読んだ。
やがて、浴室から出て来た妻が大声を上げた。
なんと、再びテーブルに乗った「お菊」のやつが、皿の上のハムを1枚残らず平らげていたのである!!
さっき僕からあれほどひどく往復ビンタを食らったにもかかわらず、「お菊」のやつは何ひとつ学習していなかったのである。
パグ犬のピーナッツでは考えられなかった暴挙である。
僕は再び往復ビンタで「お菊」を厳しくしつけた。「お菊」はまた悲鳴を上げて逃げて行った。
だが・・・僕たちが食事を始めると、「お菊」のやつ、またまたハムを漁るためにテーブルに飛び乗って来たのである。
僕はひどい無力感にとらわれた。
もう怒る気力もなかった。
ああっ・・・これが猫なのか。
生まれて初めて人間の食べ物にありついた「お菊」は今、玄関で僕の靴を枕にして満足げに眠っている。口の周りにハムの味が残っているのか、時々、舌でペチャペチャと口の周りをなめている。やれやれ。
ええっと・・・デジタルカメラが壊れてしまったので、今回は昔の「お菊」の写真です。子猫の頃は可愛かったなあ。
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